あらすじ
　東京から転校してきた竹下光子は大金持ちの美少女、勉強もできて注目を集めるが、徹底的にわがままな性格で、「疲れることは一切やらない」といって給食当番もバレーボールの応援もほったらかし。そんな光子には、実は自己顕示欲からくるヒステリーという持病があり、発作を起こして校舎の最上階から転落したところを間一髪でリミットに救われる。ところが、養護室で意識を取りもどした光子は、窓辺でリミットと乙姫先生が発作のことを話しているのを見て、当番をさぼった件を言いつけられたのだと早合点し、復讐心を燃え上がらせる。
　散歩途中のリミットを待ち伏せた光子は猛犬ゴン太をグーにけしかけるが、ゴン太は散々グーを追いまわした挙げ句にミラクルパワーで撃退される。光子のもとに戻ったゴン太は、話をつけにきたリミットの姿を見てパニックを起こし、引綱を握った光子をひきずって暴走。光子はイバラのなかに引きずり込まれそうになったところを危うくリミットに助けられ、これまで辛くあたってきたことを泣いて謝るのだった。

みどころ
　栗本ジュンに想いを寄せるリミットが、サイボーグである自分はジュンと一緒には成長できないのだと涙をこぼすシーンが悲しい。光子は栗本ジュンをめぐって恋のライバルになるはずだったが、当の栗本くんがリミットも光子も眼中にないストイックな少年だったので、シリ−ズ全体を通じて何も起こらなかった。

ヘンだぞ!?
　いくら相手が猛犬とはいえ、優しいリミットちゃんには専守防衛に徹して欲しかったところ。一発目でほとんど勝負ありなのに、追いうちでライダーキックみたいな飛び蹴りまでやっちゃダメよ。