週刊少女コミックその他

　

週刊少女コミック（昭和48年9月30日号〜　調査中）
美紀かおり（現・泉左京）

　雑誌名だけ聞くと、週刊少女コミック版の「リミットちゃん」が、いちばん対象年齢の高い中身の濃い連載だったかのように感じられますが、同誌での「リミットちゃん」の位置づけは３〜６ページの「おたのしみまんが」で、一般の連載とははっきりと区別されています。  
　最初の５回しか見ていないのですが、リミットと光子のライバル関係を中心にしたラブコメディーといった感じで、アニメとはかなり印象が異なります。　リミットちゃんの超能力も、少女漫画特有のガチャガチャとしたギャグ表現に紛れてしまって精彩がありませんね。

テレビランド（　？　〜昭和49年2月号）
もりお竜

　「テレビランド」は、昭和48年12月号以降しか国立国会図書館に納本されておらず、今回の調査では11月号以前を確認できませんでした。　他の雑誌と同じように9月号から連載が始まった可能性が高いと思いますが、ご存じの方がいらしたら教えてください。
　ストーリーの一例として、野球の試合に助っ人で出て、死球で顔に痣をつくって、パパとお花の先生を呆れさせる――といったものがあります。

小学五年生（昭和48年9月号〜12月号）

　「小学五年生」には、漫画は連載されませんでしたが、アニメを紹介するコラムが４回連続で掲載されました。
　第１回でリミットちゃんのキャラクター設定が紹介され、ここでは、「７歳のときにお母さんが病気で死んだ」、「４年生のときに飛行機事故にあった」などの時間的な情報が目をひきます。
　ミラクルパワー等の能力は、パワーが大人の３倍、ジャンプが３メートル、ランが自動車よりもはやく走れる力――と説明されています。
　第２回はマジックベレーの図解ですが、「ベレーが電話になる」と書かれていたりして、必ずしもアニメでの設定を正しくは説明していません。
　第３回はグーについて、第４回はその他のアイテムについての紹介でした。
　ちなみに「小学六年生」には、リミットちゃんに関する記事は何もありません。

小学館の幼稚園（昭和48年9月号〜昭和49年4月号）

　各回4〜5ページ、10コマ程度のセル画風カラー連載でした。
　作者は、特定の漫画家ではなく「東映動画制作」となっています。
　幼稚園児向けということでストーリーは他愛ないのですが、作画はテレビアニメそのままのスタイルでかなり高水準。リミットちゃんのポーズや表情がとても生き生きとしていて、各誌連載のなかでは、最も忠実にアニメの雰囲気を伝えています。スキーウェアや晴着姿も披露されてサービス満点です。
　他の学年誌は昭和49年4月号から「魔女っ子メグちゃん」がスタートしていますが、「小学館の幼稚園」のみ、4月号まで「リミットちゃん」を続けているのがちょっと不思議ですね。

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